人とコミュニティと創作
創作は自己主張である。必ず見せたい相手がいる。
相手は一人かもしれないし、そうでないかもしれない。
相手が一人なのであれば、それは間違いなく求愛だ。
相手が一人ではなくとも、それはきっと求愛だ。
君はコミュニティに憧れ、コミュニティに愛されるため机に向かうのだ。
コミュニティは人だ。
君が机に向かう時、君は恋に落ちている。
人を想い浮かべ、その人の気を惹こうと試行錯誤している。
人はただ一人に恋をする。
万人に向けた愛なんてない。
あるとしても、それはきっと照れ隠しだ。
異性かもしれないし、同性かもしれない。人間ではないかもしれない。
極論、何だっていい。
確かなのは、君の頭の中には一人の人格がモデリングされて、
君は都合よくその相手に憧れているということだ。
そして愛すべき相手を見失ったとき、君は机を去るのだ。